忍者ブログ
<< 2024 / 09 >>
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
[ 3340 ] [ 3328 ] [ 3338 ] [ 3336 ] [ 3337 ] [ 3334 ] [ 3335 ] [ 3333 ] [ 3332 ] [ 3331 ] [ 3330 ]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

いつかマダラちゃんにも過去を許せる日がきたらよかったね(。´A`)そんな日が近くに来てるお話。




火影の執務室を出て直ぐの窓から外を見ていた。

子供達と笑い合っている扉間を…見つめていた。

里で初めての冬を迎える頃になり、俺は「いつか過去を許せる日がくればいいのに」と思うようになった。
「弟が生きていたら…」ではなく「過去を許せたら」と、思うようになった。

それが弟や死んでいった一族の者たちへの裏切りになるのか、その判別すらつかなくなるほど、里は仮初の平和に満ち、俺は柱間とともに生きていけるこの里で、過去を許し生きていけたら…と思うようになった。

だが俺は本当に過去を許せるのだろうか…。

柱間と初めて出会った日のことは今でも鮮明に覚えている。共に過ごした時間とともに、今でもそれは俺の心の一番深い場所を占めている。
だが幾つもの季節を通り抜け、俺たちは争いの中で互いに大切なものを失った。

俺は失ったものを忘れることはないだろう。

(扉間を許し、柱間と笑いあう…そんな未来は俺には眩しすぎる…)


マダラはそっと自分の胸に手を当てた。
目を閉じれば柱間と共に過ごした日々が蘇る。出会いと別れ、激闘の日々、そしてこの里での出来事。

分かり合えずすれ違った日々も、涙の日も笑顔に包まれた日も、すべてはこの胸の中にある。

今はそれでいい。それだけで…。

やがて雪が溶け、新芽が芽吹くように、俺の中にも緩やかな変化が訪れるはずだ。

(この里にいれば。お前の隣にいれば…なぁ、そうだろ柱間?)

俺はお前を信じても、いいんだよな?

PR
[ 3340 ] [ 3328 ] [ 3338 ] [ 3336 ] [ 3337 ] [ 3334 ] [ 3335 ] [ 3333 ] [ 3332 ] [ 3331 ] [ 3330 ]
リンク
Template by kura07, Photo by Abundant Shine
忍者ブログ [PR]