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お前のことはオレが守る!!っていう扉間さんのお話
「お前のことはオレが守る!」
戦場で負傷し、窮地に陥ったイズナを背に庇いながら扉間はいった。
今この場には二人きり。
目の前に迫る数多の敵を見据え、強い決意とともに告げた思いだった。
しかし当のイズナは言葉に込められた思いを知っているのかいないのか…。ひどく軽い調子で、斬り付けられた腕の応急処置をしながら、
「大丈夫、この程度の怪我ならまだ戦える。それにいざとなったら兄さんが守ってくれるから」
…と。
その言葉を肯定するかのように、遥か右斜め前方から「イズナぁあああ!!!」という鬼の叫び声が近づいてくる。
「そうだったな…。この戦場にはマダラのやつもいたのだったな」
「そうだよ。兄さんはいつも僕のこと気に掛けてて、様子を確認しながら戦ってるから、何かあったら頼まなくても直ぐくるし」
「たしかにな…」
「うん!」
「おーい!にいさーん、こっちー!」手を振りながらマダラを呼ぶイズナに扉間は再度呟いた。
「だよな。そうなるよな。昔からそうだったもんな!」
なに夢みたいなこと考えてたんだろうな。
「お前を助けるオレ」とか一生あり得ないんだよな。
マダラがいる限り!!!
くわっ…と歯をむき出しにし扉間は怒鳴った。
「持ち場を離れるな!!さっさと隊を前に進ませろ、おい!聞いているのかマダラぁあああ、こっちにくるな!!」
「黙れ扉間!イズナは俺が守るっ」
「ふざけるな!貴様の勝手な行動が隊の進行を妨げているのが分からんのかっ」
敵を蹴散らし進む両者。
最後に互いの刃が向かった先は…
「マダラぁあああ!!!」
「扉間ァアア!!!」
・:*三☆・:*三☆・:*三☆
「なんというか、あれぞ。マダラとイズナは同じ隊でないと駄目ぞ!戦場がめっちゃくちゃぞー、ガハハハ」
「すまん兄者…反省はしている」
「どっかの馬鹿が俺を攻撃してきやがったからな…仕方ない」
二人揃って珍しく柱間に怒られたという…
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